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「カフェインレス」コーヒー市場が熱い【UCC・AGF】 [食の雑記]

昨年2015年からコーヒー各社がカフェインレスの品ぞろえを充実させています。
妊婦や授乳中の女性だけでなく、睡眠や健康に配慮して積極的にカフェインレスを選ぶ人が増えていることが背景にあります。
 UCC上島珈琲(株)(UCC)・味の素ゼネラルフーヅ(株)(AGF)  は、カフェインレスコーヒーの味や品ぞろえを充実させて、さらなる市場の拡大を狙っています。

UCCは今春、「おいしいカフェインレスコーヒー」ブランドから、一晩つけておくだけで抽出できる水出しタイプなど6種類のカフェインレス商品を発売しました。
従来の真空包装のレギュラーコーヒーなど3製品と合わせて、9製品になりました。
「カフェインレスはおいしくない」という一般的なイメージを覆すために、UCCは昨年2016年9月にカフェイン除去の過程を刷新しました。
それまで別々だったブランドも「おいしいカフェインレスコーヒー」シリーズとして名称も統一しました。
これが消費者に支持され、カフェインレスコーヒーのシェアは2015年9月の1割弱から半年で4割を占めるまで成長しています。
新製品もスーパーで試飲コーナーを積極展開して「おいしい」イメージの定着を促進しています。

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一方、味の素ゼネラルフーヅ(AGF)も2015年8月、お湯や水に溶かすスティックタイプで「〈ブレンディ〉スティック カフェオレ やすらぎカフェインレス7本入り」を発売しました。
「カフェインをとると眠れない」
「胃への負担を軽くしたい」
「トイレが近くなる」
などの心配の解消が好評であることを受け、2016年2月には21本入りの大容量タイプを発売しました。

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最近では、夜にコーヒーを飲むのを控えていたシニア層やカフェインの肌への影響を気にする若い女性が新たに飲み始めるなど、妊婦や授乳期の女性といった従来の主要層以外にもカフェインレスの支持が広がっています。

UCCによるとカフェインレスコーヒー市場は2015年には2011年の約8倍という驚くべき拡大を見せています。
ただ、コーヒー全体の市場から見るとカフェインレスはまだ1%に満たないのが現状です(生豆輸入量ベースに算出)。
「カフェインをとりたくないからハーブティーにしている」などという人もいるので、今後拡大の余地は大きいのではないでしょうか。

今後は、最大手のネスレ日本(株)のネスカフェ(Nescafé)がどう動くか、自販機を中心に展開しているポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)とダイドードリンコ(株)といった缶コーヒーメーカーのカフェインレスコーヒー市場への出方も注目されます。

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