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フジテレビの視聴率低迷の理由は何か? [その他]

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フジテレビは80年代~90年代テレビの枠を超えていた。
まさに笑いからドラマ、ファッション、アイドル、深夜の楽しみ、男女関係まであらゆるライフスタイルを提示する若者のオピニオンリーダーだった。
視聴者はそんな世界に中心に座すフジテレビという企業にもあこがれた。
まさにトップブランドの象徴だった。

そのフジテレビが視聴率の低迷に苦しむ。
ランキングを見ても上位にあるのは「サザエさん」だけという日も珍しくない。
ドラマはテレビ朝日とNHK
バラエティーは日本テレビとTBS
お笑いは分散
チャレンジングな番組はテレビ東京

フジテレビは強み、輝きを失った。
少子高齢化が進む日本で視聴率を取るには、幼少時からテレビを見て育ち、フジの黄金期を支えた中高年をつかむ必要がある。
フジテレビのどうしようもないこだわりの背景には、現在の経営陣、幹部は80年代~90年代のトレンディードラマの全盛期に現場を仕切り、大成功した体験ではないのか。
実際、フジテレビ内では「人口が減っても流行を生み出すのは若い世代だ」という考え方が根強く残っている。
そのわりにはBIG3(タモリ、ビートたけし、明石家さんま)を超える「新しいカリスマ」を創造できなかった。

フジテレビは勝ち続けてきた。
勝者のおごりも大きいだろう。
だからこそ番組の企画力がいつの間にか低下し、大手キー局の必須条件である「時代の流れの対応力」が機能不全に陥った。

急進的なイメージの強い成功したブランドが、いつの間にか支持を失い、何をやっても空回りしてしまう。
苦しむフジテレビの姿は“ウォークマン”で世界の若者の心をわしづかみにしながら、その後長く低迷したソニーと重なる。
そのソニーはこの春、初めて有料老人ホームを新設する。
フジテレビはどうか。
今後も若者狙いで「フジらしさ」にこだわり続けるのか。
それとも視聴率優先で対象世代を広げるのか。

視聴率低迷はスポンサー離れを招く。
フジテレビは2015年4~9月期は初の営業赤字に転落した。
収益は制作費に直結する。
今のフジテレビはとにかく視聴率の回復、特にバラエティーでのファン獲得は急務だ。
今は昔の3倍努力しないとヒット番組が生まれないといわれている。
ネット社会、スマホの衝撃的な普及とネット動画の存在のためだ。
もうテレビから時代の流れを作くることはできないのかもしれない。

フジテレビはネット配信にも積極的だ。
昨年秋に日本に上陸した動画配信の世界最大手、米ネットフリックスと民放大手でいち早く提携している。
2016年2月から新作恋愛ドラマ「グッドモーニング・コール」を配信し、アジア各国でも視聴できるようにしている。
広告費の大きな伸びが期待できない今後は、ネット配信や海外展開は生き残る道であろう。
フジテレビの試行錯誤に光は見える時代が来るか。

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