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【ショック】ライオンの「トマト酢」は誇大広告だった! [食の雑記]

ライオンが販売する「特定保健用食品(トクホ)」で、誇大広告を繰り広げていたとして、消費者庁は2016年3月1日、健康増進法(誇大表示禁止)違反でライオンに二度と消費者をだますような広告をしないよう注意しました。

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健康増進法に基づいて、トクホの広告が注意を受けるのは初めてです。
健康志向の消費者向けにトクホ商品が相次いで発売され各メーカーがしのぎを削るなか、他社より魅力的な商品として訴えようとするケースも多く見受けられます。

トクホ市場が一段と拡大するためにも、今回のライオンの不祥事は、各メーカーには改めて的確な表現責任が問われる契機となるでしょう。

ライオンが注意された商品は
「トマト酢生活トマト酢飲料」

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許可された表示の範囲は
「食酢の主成分である酢酸を含んでおり、血圧が高めの方に適した食品」
だった。

しかし、2015年9月15日~11月27日の全国紙や地方紙の広告に
「臨床試験で実証済み!これだけ違う、驚きの『血圧低下作用』」
などのチャッチコピーを記載しました。

あたかも「トマト酢生活トマト酢飲料」を飲めば血圧を下げる効果があるかのように宣伝したのです。
まるで医薬品の効果のような表現だったとのことです。

ライオンは「広告担当者の関連法規への理解が足りていなかった」と説明しています。
ライオンは近年、通信販売を駆使してトクホなどの食品事業を強化しており、成長分野の一つと位置づけています。
しかし、主力の歯ブラシや洗剤などに比べて新しい事業であり、新商品をどうアピールするかというなかで、可能表示を拡大解釈した表現で誇大広告を展開したのでしょう。
 
なお、ライオンはパッケージの表記に違法表現はなく、今回の消費者庁からの注意は、製品そのものの有用性に注意を受けたのではないため、商品回収はないとのことです。

この「トマト酢生活トマト酢飲料」は通信販売のみで、価格は10本入り税別1600円。
消費者庁によると、「トマト酢生活トマト酢飲料」の容器を瓶から紙パックに変えた2015年6月~2016年1月の半年間で約4億7千万円を売り上げていたそうです。
トクホは健康維持の効能表示が国から認められた食品で、表示は厳格に決められています。
一方、2015年4月に始まった「機能性表示食品」は科学的根拠を示す論文や表示内容を消費者庁に届け出れば販売できるため、トクホより製品化のハードルが低くなります。
今後各メーカーは「特定保健用食品(トクホ)」「機能性表示食品」は、一段と丁寧で正確、正直な商品説明が絶対条件となるべきです。

今回のライオンの騒動は、10本で1600円の一般的な消費者からは決して安くないドリンクをあたかも医薬品のごとく表現して売ろうとしたとこに、通信販売専用商品であったことに、消費者の健康意識の弱みにつけこんだ悪徳商法のにおいがしました。

しかし、広告表現に慎重になり過ぎて、あいまいな説明でも消費者は理解しづらいので、「やはり正直な広告」「大げさではない広告」、あくまでも「薬ではなく食品」であることを、広告に今後は大きくうたうべきだと思います。

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