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大人のOK、いろいろな言い方 [職場]

「僭越(せんえつ)ではございますが」

結婚式のスピーチやパーティーの司会などで、「ご指名を受けましたので僭越ながら、……」という決まり文句がよく使われます。
「先輩方を差し置いて」「身分や能力の上の人たちを飛び越して」といった意味になります。
「僭越ながら、私では役不足ですが、しっかり務めさせていただきます!」などと言う人がいますが、これは間違えです。
役不足とは、その人の力量に比べて役目が軽すぎて物足りないことを表す言葉です。
「僭越ながら」とまったく逆の意味になってしまい、それを言うなら「役者不足(役に対して、役者の力量が足りない)で、はなはだ僭越ですが」と言うのが正解です。

「願ってもないお話です」
自分にとっていい条件を相手が示してくれたときは、すかさず言えるようになりたいものです。
このひと言で、ぜひそのお話をお受けしたいという積極的な気持ちと、ありがとうございますという感謝の気持ちを、同時に伝えることができるのです。
人との交渉ごとでは、第一印象がその後の経過や結果を大きく左右します。
「いい話みたいだけど詳しい条件はどうかな?」と慎重に構えすぎ、話が終わって初めて「それならぜひお願いします」と言うのでは、今ひとつ熱意が伝わりません。
まずは、「願ってもないお話です」と言い、乗り気であることを見せ、それから条件を煮詰めていったほうが、「ここはなんとかなりませんか?」などとお願いする余地が生まれるケースもあります。
ちなみに昭和時代には、よい縁談をもってきてくれたときに、「願ってもないお話です」が決まり文句として多用されました。
それでお見合いをして後で断ることもあったのですから、「いい話かも」と直感したら、ひとまず「願ってもないお話です」と言っておいて損はありません。
逆に、あまり乗り気になれない話のときは、「それはけっこうなお話をありがとうございます」と落ち着いて礼だけ述べて、条件を聞いていきましょう。

「精いっぱい頑張らせていただきます」
大役に抜擢(ばってき)されたり、重要な仕事を任されたりしたとき、うれしい反面、本当にうまくできるか不安になるものです。
こんなとき、正直に「自信はありませんが頑張ってみます」「とりあえず頑張ってみます」などと言う人もいます。
しかし、そんな言い方では、自信のなさばかりが強調されて、相手も「任せて大丈夫かな?」と不安にさせてしまいます。
そんなときは「精いっぱい頑張らせていただきます」と言うと、より前向きな気持ちを感じさせます。
相手の期待に応えようとするあまり「大丈夫です」「絶対成功させます」まで言うのは大げさに感じさせてしまいます。
逆に、誰でもできそうな簡単な仕事でも「精いっぱい頑張らせていただきます」では、「この程度でいっぱいいっぱいなのかな」と思われます。
ここぞという場面で的確に「精いっぱい頑張らせていただきます」がうまく使えるのが大人です。

「今回は目をつぶりましょう」
自分の希望どおりに事が進まなかったり、相手の対応に不満があっても、仕方なくOKを出さなければならないこともあります。
だからといって、渋々「まあいいでしょう」などと言うだけでは、お互いに後味が悪いものです。
そんなときは「今回は目をつぶりましょう」とさらりと言っておくのが正解です。
相手を責めない思いやりを示しながら、「今回だけですよ」と釘をさす意味も含まれます。
さらに「次はよろしくお願いしますね」と言い添えれば、言われたほうも次は挽回しようという気になるし、今後のお付き合いも気持ちよく続けられるというものです。
ただし、間違えても目上の人にたいしてだけは使わないこと。
また、上司にこう言われたら「ありがとうございます」と礼を言うのも忘れないことです。

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