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「産後うつ 」夫も2割近く経験!仕事と家庭両立の苦難 [健康知識]

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女性の「産後うつ」が以前から問題視されていますが、父親も、家庭内の出産騒動からうつ傾向になる実態が、この程明らかになりました。
国立成育医療研究センターなどの調査で、子供が生まれた男性の2割近くが経験していることが判明したそうです。

うつ傾向がみられない男性と比べ、虐待行為のリスクが高まることもわかりました。

このうつ傾向は、「新生児の世話と仕事への責任感」から精神的に追い詰められ、不安ばかりで何もやる気が起きなくなるのが特徴です。
出産は父親にとっても人生で大きな出来事なのです。

国立成育医療研究センターなどのチームは、東海地方の自治体で、妻が妊娠中の男性のメンタルヘルスの状態や、虐待につながる行為との関係などを調査しました。

<調査期間2012年12月~2014年4月>

その結果、妻の出産後3ヵ月まで追跡できた215人のうち、
●物事がうまくいかない時に不必要に自分を責めた
●悲しくなったり、惨めになったりした
●自らを傷つける考えが浮かんだ
などの質問項目からなる検査で、うつ傾向を示した夫は36人(16.7%)いました。

産後にうつ傾向になった夫が虐待行為のリスクは、そうでない夫の4.6倍にもなりました。
具体的には
「子供の尻をたたく」
「風呂に入れなかったり下着を替えなかったりする」
「激怒して大声でしかる」
などの傾向があります。

仕事と育児を両立しようとして、肉体的にも精神的にも許容範囲を超えてしまうことが原因です。

職場では、核家族で子供が生まれた男性の様子に気を配り、必要に応じて、企業は労働時間短縮など、ストレスを軽くする対応と「父親も体調を崩す」という理解が、社会的に普及することが不可欠です。
父親自身も、心身の不調を感じたら早めに周囲にSOSを出すべきです。

育児や家事を手助けしてくれる、妻や夫の母親が同居していたり、二世帯住宅など近くに妻や夫の母親がいる家庭と、完全に夫婦で育児をしている家庭とでも精神的ストレスはまったく違います。

【産後うつ】
出産した女性が約半年以内に発症するとされる「うつ病」です。
女性ホルモン分泌の急激な変動や、環境の変化などが影響していると考えられています。
育児に過度な心配をする、気持ちが落ち込む、さらに育児放棄につながるケースもあります。
厚生労働省の調査では出産した女性の約1割が発症するそうです。
厚生労働省が進める母子保健計画「健やか親子21」は「産後うつ」を減らすことが重点項目のひとつですが、父親の「産後うつ」の実態はこれまでよく分かっていませんでした。
父親の場合は、出産という家庭環境の変化と仕事の両面からくる精神的ストレスが原因です。

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